USPの作り方|“選ばれる理由”を明確にする3ステップ

2025/08/06

USPの作り方|“選ばれる理由”を明確にする3ステップ
「良い商品なのに、なかなか反響が出ない…」
「広告を出しても、競合に埋もれてしまう…」

 

そんなときにまず見直したいのが、「USP(ユニーク・セリング・プロポジション)」です。
USPとは、その商品やサービスを“選ぶ理由”を一言で伝える、独自の強みのこと。

広告や販促、営業資料、Webサイトなど、あらゆる表現の軸となるのが、このUSPです。

今回は、「USPってどう作ればいいの?」「強みが多すぎて決められない…」という方に向けて、
“選ばれる理由”を明確にするための3ステップをご紹介します。

 

そもそもUSPとは何か?
USP(Unique Selling Proposition)とは、直訳すると「独自の販売提案」。
広告やマーケティングの分野では、「その商品・サービスを選ぶ理由」を簡潔に表すキーワードとして使われています。

つまりUSPは、他にはない、差別化されたポイント

顧客にとって「魅力的で」「納得できる」理由

広告やセールストークの中で最も伝えるべき“核”

のような役割を果たします。

 

例:「最短当日出荷」「30分圏内なら出張費無料」「女性スタッフ常駐。はじめてでも安心」

このように、一言で“選ばれる理由”が伝わることが重要です。

 

「強みが多すぎて、USPが決められない」問題
企業やお店には、たいてい複数の強みがあります。

・品質に自信あり

・価格も安い

・対応が丁寧

スタッフが専門的

・実績が豊富

どれも大事ですが、広告の中ですべてを伝えようとすると、かえって何も伝わらなくなるという落とし穴があります。

だからこそ、ひとつの広告・ひとつの媒体においては、最も伝えたいUSPを明確に“ひとつ”に絞ることが大切です。

では、どうやってUSPを絞り込んでいけばよいのでしょうか?

 

 

USPをつくる3ステップ|“選ばれる理由”を整理する方法
以下にご紹介する3ステップは、当社が広告制作のヒアリング時にも使用している「強みの言語化フレーム」です。
この順に整理していくことで、広告で本当に伝えるべきUSPが自然と浮かび上がってきます。

 

STEP1|お客様が困っていることは?(ニーズの把握)
まず最初に考えるべきは、**「お客様は何に困っているか?」**です。

価格が高いことが不安?

時間がかかるのが不便?

初めてで不安?

説明が難しくてよくわからない?

自社の商品を語る前に、相手の課題や不満を知ること。
これが、刺さる広告づくりの第一歩です。

ヒント:

実際にお客様から寄せられた質問やクレーム

ネットのレビューや口コミにある“ネガティブな声”

広告とは、お客様の悩みに対する「答え」を提示するもの。
まずはその悩みを明確にしましょう。

 

 

STEP2|自社だからできることは?(他社との違い)
次に考えるのは、「その悩みに対して、自社がどんな価値を提供できるか?」

ここでは、競合他社との違いに注目します。

・対応スピードが速い(例:即日納品)

・小ロット対応が可能(例:10枚から印刷可能)

・女性スタッフが在籍している

地元密着で10年の信頼実績がある

ここで大切なのは、「他社もやっていること」ではなく、**「うちならではの工夫」や「伝えていない価値」**を見つけることです。

✔ ヒント:

実は当たり前にやっているけど、他社では珍しいこと

お客様が感動した“ちょっとしたこと”

 

 

STEP3|それを一言で伝えるには?(伝え方の工夫)
最後は、整理した“お客様の悩み”と“自社の価値”を、相手がすぐ理解できる一言にまとめます。

ポイントは3つ:

数字や期間を入れて、具体的にする

利用シーンを想像できるようにする

顧客視点でのメリットを前に出す

たとえば、

❌「対応が早い」
✅「最短24時間で納品。急な発注も安心」

❌「スタッフが丁寧」
✅「全スタッフが接客研修修了済。はじめてでも安心」

このように、抽象的な強みを“使える言葉”に変換することが広告コピーの基本です。

 

ディーズのUSP設計サポート
当社では、広告制作の初期段階で、必ず「USP発掘ヒアリング」を行います。
これは、強みを整理し、広告に適した表現へと変換するための大切な工程です。

・ターゲットとニーズを分析

・自社の価値を引き出す問いかけ

・他社との違いを明確化

・コピーライターがゼロから表現を設計

また、「複数のUSPをどの媒体にどう使い分けるか?」といった戦略設計も得意としています。

 

 

まとめ|USPは“選ばれる理由”であり、“反応を生む武器”
広告において、「なんとなく良さそう」は通用しません。
限られた時間・スペースの中で、選ばれる理由を明確に伝えるには、USPの言語化が不可欠です。

そのUSPは、商品のスペックではなく、**お客様の悩みに対する具体的な“答え”**であるべき。
それを見つけ、形にすることこそ、広告の成果を大きく左右する要素です。

「自社の強みはあるけど、うまく言葉にできない」
そんなときは、ぜひ一度ご相談ください。

ヒアリングを通じて、あなたのビジネスが本来持っている魅力を、選ばれる理由へと変えるお手伝いをいたします。

ご希望に応じて、この内容をワークシート・チェックリスト化したり、USP作成セミナー向け資料に再構成することも可能です。
お気軽にお申しつけください。