USPって何?広告づくりに欠かせない“強みの言語化”
2025/08/05

USPって何?広告づくりに欠かせない“強みの言語化”
広告で成果を出すうえで、デザインやキャッチコピーももちろん重要です。
しかし、それ以上に大切なのが、「なぜ、その商品やサービスを選ぶべきなのか?」という“理由”を明確にすることです。
この“選ばれる理由”を一言で表現したものが、**USP(ユニーク・セリング・プロポジション)**です。
この記事では、USPとは何か、なぜ広告に欠かせないのか、どのように見つけて言語化するのかを、具体例を交えて解説します。
USP(Unique Selling Proposition)とは?
USPとは、「自社の商品やサービスならではの独自の強み」を示す概念です。
直訳すると、「ユニークな販売提案」ですが、広告や販促の場面では、次のように理解されています。
「顧客がその商品を選ぶ、明確で納得できる理由」
USPがしっかりしていれば、「なぜそれが必要か」「なぜ他ではなくそれを選ぶのか」が、ひと目で伝わります。
なぜ広告にUSPが必要なのか?
広告は「目立てばいい」「おしゃれならいい」というものではありません。
本当に効果がある広告とは、**「読み手の心を動かし、行動を促す広告」**です。
そのためには、単に「いい商品です」「高品質です」と伝えるだけでは不十分。
「どこが、どう、他と違うのか?」という説得力のある理由=USPが必要です。
USPがある広告は…
・パッと見た瞬間に魅力が伝わる
・「自分のための商品だ」と思わせる
・比較されても選ばれやすくなる
・キャッチコピーや構成の軸が定まる
つまり、USPが広告全体の“骨格”になると言っても過言ではないのです。
よくあるNGパターン:「なんとなく良さそう」では響かない
広告にありがちなのが、「良いことをたくさん並べているけど、結局よくわからない」というパターン。
たとえば、次のような表現
・丁寧に対応します
・高品質で安心
・地域に密着しています
・お客様第一主義
いずれも悪くはないのですが、「どこもそう言ってるよね…」とスルーされてしまうことが多いのが現実です。
こうした抽象的な表現ではなく、具体性のあるUSP=“他と明確に違うポイント”を示すことで、広告の反応が大きく変わります。
USPの具体例(業種別)
以下に、実際に広告で使われやすいUSPの一例をご紹介します。
■ 飲食店
「深夜3時まで営業|仕事終わりでも安心のラーメン店」
「グルテンフリー対応|アレルギー持ちでも楽しめる洋食」
■ 建築・リフォーム
「最短翌日着工|急な水まわりトラブルにも対応」
「女性建築士が在籍|主婦目線の住まい提案」
■ 学習塾・教育
「高校別対策に特化|志望校合格率92%」
「全員プロ講師|学生アルバイトはゼロ」
■ サービス業(清掃・訪問美容など)
「女性スタッフのみ対応|1人暮らし女性も安心」
「片付け+不用品回収まで一括対応」
このように、**「誰に向けて」「どんな価値があって」「なぜ選ばれるのか」**を具体的に言語化することがUSPのポイントです。
USPはどうやって見つけるのか?見つけ方のステップ
USPは、必ずしも特別な技術や画期的な商品に限りません。
ちょっとした工夫や姿勢こそが、他社との差別化ポイントになることもあります。
以下は、USPを見つけるための代表的なステップです。
【ステップ1】ターゲットを明確にする
誰に届けたいのかを明確にしないと、USPは定まりません。
年齢・性別・ライフスタイル・悩みなど、できるだけ具体的に。
【ステップ2】競合と比較する
同業他社のサービスと自社を比較し、「違い」を洗い出します。
対応スピード?価格?人材の質?対応エリア?──小さな違いでも構いません。
【ステップ3】お客様の声を聞く
実際に選んでくれたお客様が、なぜ選んだのかを知るのは重要なヒントになります。
想像ではなく、“実際に価値として感じてもらえている点”を把握しましょう。
【ステップ4】数値・実績に落とし込む
「老舗だから安心」ではなく、「創業25年、継続取引200社以上」といった具体的な数字で表現すると説得力が増します。
ディーズのUSP設計|ヒアリングから“伝わる言葉”へ
株式会社ディーズでは、広告制作におけるUSPの発掘・言語化を、最初の重要な工程と位置づけています。
クライアントの強みを客観的に分析
ターゲット視点で“伝わる言葉”へ翻訳
広告の方向性や構成もUSPに合わせて設計
コピーライターがゼロから開発
たとえば「納品が早い」と一口に言っても、「最短で当日対応できる体制がある」「少量印刷でもスピード納品可能」など、具体化することで価値が伝わる広告に変わります。
まとめ:USPとは、広告の“核”になる武器
USPとは、単なる「自社の良さ」ではありません。
**「お客様から見たときに、選ぶ理由になるかどうか」**が問われる、本質的な強みです。
なんとなく良さそう…ではなく、**「何が、どう、誰にとって価値があるのか」**を一言で表現できる企業・サービスは、広告でも圧倒的に強くなります。
広告の反応を上げたい、競合と差別化したいとお考えなら、
まずは「御社ならではのUSP」を一緒に言語化するところから始めてみませんか?