広告のABテストって何を比較するの?成果を伸ばすための検証ポイント

2025/08/13

広告のABテストって何を比較するの?成果を伸ばすための検証ポイント

広告運用でよく耳にする「ABテスト」。
これは、広告の効果を最大化するための比較検証手法です。

同じ商品やサービスを訴求する広告でも、ちょっとした要素の違いで反応率(クリック率や問い合わせ率)は大きく変わります。
ABテストは、この違いを“勘”ではなく“データ”で見極めるための手法です。

今回は、広告制作25年以上の実績を持つ株式会社ディーズの視点から、
ABテストで比較すべき主なポイントと効果的な進め方をご紹介します。

 

ABテストとは?
ABテスト(A/Bテスト)とは、2つ以上の広告パターンを同時に配信し、どちらがより高い成果を出すかを比較する方法です。

AパターンとBパターンで1つの要素を変え、

どちらのクリック率が高いか

どちらのコンバージョン率(成約率)が高いか
を数値で比較します。

このテストを繰り返すことで、
「なぜこの広告は成果が出るのか」という根拠が明確になり、改善の方向性が見えてくるのです。

 

ABテストで比較する主な要素
効果的なABテストを行うためには、「何を変えて検証するか」を明確にする必要があります。
一度に複数の要素を変えてしまうと、どの要素が成果に影響したのか分からなくなるので注意が必要です。

以下は、ABテストでよく比較される要素です。

 

1. キャッチコピー
広告の第一印象を左右するキャッチコピーは、反応率に直結します。

例:ベネフィットを短期間にフォーカス:「30日で日常会話をマスターする英会話」

ベネフィットを発音にフォーカス:「ネイティブ発音に近づくための英会話」

検証ポイント:消費者はどんなベネフィットに惹かれてクリックをするのか。

 

2. メインビジュアル
人は画像の印象から感情を動かされるため、ビジュアルの違いは成果に大きく影響します。

例:人物中心(感情訴求型):「笑顔で英会話を楽しむ人物」

商品中心(機能訴求型):「テキストやアプリ画面を強調」

検証ポイント:人物で共感を狙うか、商品で機能性を押し出すか。

 

3. CTA(コールトゥアクション)ボタン
行動を促すボタンの文言・色・配置も、コンバージョン率を大きく左右します。

例:文言:「資料請求」 vs 「無料体験」

色:赤(緊急感) vs 緑(安心感) vs オレンジ(親しみ)

検証ポイント:緊急性で動かすか、安心感でハードルを下げるか。

 

4. レイアウト構成
同じ情報でも、見せ方や情報の流れによって理解度と反応は変わります。

例:縦長スクロール型(スマホ向け・ストーリー訴求)

セクション分け型(PC向け・情報整理重視)

検証ポイント:流れるように読ませるか、比較しやすく整理するか。

 

 

ABテストの進め方

ステップ1:目的と指標を決める

まず、何を改善したいのかを明確にします。

・クリック率(CTR)を上げたいのか

・コンバージョン率(CVR)を上げたいのか

目的によって、検証する要素も変わります。

 

ステップ2:1要素だけを変える
キャッチコピーもビジュアルも同時に変えてしまうと、どちらの要素が効果に影響したのか分からないため、1回のテストでは1要素に絞ります。

 

ステップ3:同じ条件で同時配信
配信期間やターゲティングが異なると、結果が正確に比較できません。
必ず同条件で同期間配信することが重要です。

 

ステップ4:一定期間のデータを集める
短期間すぎるとデータが偏るため、最低でも1〜2週間は比較データを集めましょう。

 

ステップ5:勝ちパターンを次のテストに活かす
ABテストは一度で終わらせず、勝ちパターンをベースに別の要素を変えて、継続的に改善を繰り返します。

 

ABテストのよくある失敗例
・要素を変えすぎて原因が特定できない

・期間が短すぎて誤差が大きくなる

・データが十分集まる前に判断してしまう

・目的と指標が一致していない

これらを避けることで、テストの精度と改善効果が大きく高まります。

 

ディーズのABテスト活用法
株式会社ディーズでは、広告制作と同時にABテストの設計もサポートしています。

キャッチコピー案を複数用意

ビジュアル差分を作成

CTAやレイアウトのパターン検証

反応データを基に改善提案

経験と実績に基づくテスト設計により、“勘”ではなく“根拠”で広告を改善することが可能です。

 

 

まとめ|ABテストは「成果を伸ばすための実験」
ABテストは、単なる比較ではなく、広告の勝ちパターンを見つけるための科学的アプローチです。

何を比較するのかを明確にする

1回につき1要素を検証する

同条件・一定期間で比較する

勝ちパターンを次に活かす

このサイクルを回すことで、広告の反響率は着実に向上します。

「何を変えれば反響が上がるかわからない」という方こそ、ABテストの導入がおすすめです。
私たちは制作から検証・改善まで一貫してサポートし、“根拠ある広告改善”を実現します。